基礎知識

からだの観察

からだの中心と外側

「整体観」という言葉が中医学にはあるようです。それはとても大きな観点での概念ですが、整体療法の入口段階では、そのような大きな観点ではなく、より実践的な観点で「整体」を考えた方が効率的だと思います。  つまり、とりあえずは筋・骨格系の枠の中で...
基礎知識

循環における鎖骨下静脈の大切さ

07  全身の細胞は例外なく、酸素と栄養を必要としています。生命活動を行うためにはエネルギーが必要ですが、そのエネルギーは細胞内のミトコンドリアが酸素と糖質を代謝することによってつくり出されています(ATP)。  そして、細胞が必要とする酸...
からだの観察

筋骨格系と循環系

からだに不調や不具合が生じたとき、それは筋骨格系の問題なのか、それとも循環系の問題なのか、という二つの視点で観察することも大切です。  例えば、足首を捻ってしまい上手く歩くことができない場合は、筋肉や靱帯が損傷したことが原因ですから筋骨格系...
基礎知識

筋肉の変調と骨格との関係

私たちの筋肉には幾つかの性質や状態があります。「硬い」「柔らかい」という主観的な印象もその一つですし、「肩こり」などの時に用いられる「張っている」というのも状態の一つです。そして反対に「たるんでいる」という状態もあります。  しかし、これら...
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筋肉の連動、協働筋と拮抗筋の役割

04 私たちのからだには400を超える筋肉があります。そして私たちが何かの動作をするときには、これらの筋肉が「連動」と「協働」と「拮抗」いう仕組みによって働き、その動作がスムーズに支障なく行われるようになります。  例えば、肘を曲げる動作で...
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筋肉の変調‥「こわばり」と「ゆるみ過ぎ」状態

筋肉は意志や神経からの信号によって伸びたり縮んだりして働いています。  ところで、自分の力量を見せようとして腕を自分の方に曲げながら二の腕(上腕)に“力こぶ”をつくる男性の姿を想像してみてください。この時、上腕にある上腕二頭筋が収縮して太く...
基礎知識

筋肉がしっかり働くための必要条件

階段をバタバタバタと駆け降りることはできても、ゆっくり、じっくり降りることのできない人がいます。上り坂はまったく苦にならないけど、下り坂を歩いたり走ったりするのが苦手な人もいます。  このような状態の人は膝(太股)の前面にある中間広筋(ちゅ...
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内臓系と体壁系と脳

03 整体療法を習得するために、あるいは他者に貢献するセラピストとして活動していくためには、実技練習をして技術を確立し、向上させていかなければなりません。そして、その拠り所となるものの一つとして理屈を理解することがあります。頭の中にしっかり...
基礎知識

動作の不具合に関して、まず知って欲しいこと

0動作と筋肉と筋膜  私たちは動物、すなわち動く生物(生命体)体ですから、常にいろいろな動作をしています。眠っているときでさえ呼吸運動を行っていますし、心臓は働き続けていますので、片時も休むことなく動作・運動を続けているわけです。    私...
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からだが痛む理由

腰痛、膝痛、頭痛‥‥と、からだに感じる痛みはたくさんあります。針で皮膚を刺したり刺激したりして感じる痛みは痛覚を通じての痛みですが、普通の日常生活で私たちが感じる痛みはこれではありません。  私たちが感じる痛みのほとんどは筋肉、筋膜、皮膚や...